SUZUKIのスポーツツアラー「GSX-S1000GT」が納車されて2ヶ月が過ぎました。
慣らし運転も終わり、慣れてきたので現時点でのレビューをしていきたいと思います。
この記事では「足つき」「取り回し」をチェックします。
この記事は動画でも公開していますのでご参考にご覧ください。
GSX-S1000GT
先に言っておきますが、初心者に近い一般低身長ライダーの感じたままのレビューになりますので、出力の数値やトルクの数値には触れず、感じたままの感想を述べていきます。
主要スペック
全長 / 全幅 / 全高 | 2,140mm / 825mm / 1,215mm | |
---|---|---|
軸間距離 / 最低地上高 | 1,460mm / 140mm | |
シート高 | 810mm | |
装備重量 | 226kg | |
燃料消費率 | 国土交通省届出値 | 21.2km/L(60km/h) 2名乗車時 |
WMTCモード値 | 16.6km/L(クラス3、サブクラス3-2)1名乗車時 1名乗車時 | |
エンジン型式 / 弁方式 | DTB1・水冷・4サイクル・直列4気筒 / DOHC・4バルブ | |
総排気量 | 998cm3 | |
最高出力 | 110kW〈150PS〉 / 11,000rpm | |
最大トルク | 105N・m〈10.7kgf・m〉 / 9,250rpm | |
燃料タンク容量 | 19L |
低身長ライダーにとってこのスペック表でまず最初に見るのは「シート高」そして「装備重量」他は気にしません!これについては後ほどチェックしていきます。
S1000GTシート高
低身長ライダーにとって一番重要視するのは何と言っても「シート高」。
新型車が出るとまず最初にこれを確認する。
身長163cm股下74cmの筆者は、最高でもシート高「820mm」までのバイクが不安なく乗れるボーダーライン。
しかし、シート高が低いからといって足つきがいい訳ではなく、結構重要だったりするのは「シートの幅」もしくは「車体の幅」なんです。シート高835mmあるのに車体が細くて以外と足つきいい!なんて事もありますが、やはりシート高が高いと引き起こしが大変…という事もあります。
では、S1000GTはどうでしょうか。
足つきチェック
S1000GTのシート高は「810mm」前車のHONDA CBR650Rと同じシート高になる。
しかし、跨ってみると足つきはCBR650Rほどよくはなく両足で立とうとするとつま先がギリギリ着くといった感じ。片足ならべったりとカカトまで着く事ができる。
これは、CBR650Rに比べ、車体とシートの幅が広いからです。
〈写真①GT 写真②CBR650R〉
CBR650Rの方が内腿の当たる部分がえぐられて細くなっているがわかる。
厚底ブーツとノーマルブーツの比較
シート幅が広くどれほどの足つきの差があるのかというと、だいたい2cmほど。
ということで、厚底ブーツで有名なWILDWING(ワイルドウィング)のファルコンというシリーズを履いてみる。このシリーズは「つま先2.5cm」「かかと5cm」アップするのでちょうどCBR650Rの時と同じ感じの足つきになった。
それでは、足つきを写真で確認してみよう。
まずはノーマルシューズでの足つき〈写真①両足 写真②片足〉
両足だとつま先が着くか着かないかでとてもしんどい状況。
片足になると一変してかかとがちょっと浮く感じでシート幅の影響がもろに出ている。
次は厚底ブーツでの足つき〈写真①両足 写真②片足〉
厚底ブーツでつま先2.5cm盛るとこんな感じでつま先はしっかりふんばれるほど両足が着く。これならなんの不安もなく乗れる。
片足立ちに関しては少し膝も曲げられるほどの余裕も出る。
足つきに不安がある人は、厚底ブーツの導入を検討してもいいと思う。
ただし、厚底ブーツにもちょっとしたデメリットも感じた。
厚底ブーツデメリット
厚底ブーツを履く事で足つきは大きく改善したものの、若干気になる点もあった。
足の裏が分厚くなる事によって、地面の感覚が薄れて普段通りの踏ん張りが効かなくなるような感じがした。
あとは、つま先が大きくなる事によってシフト操作がやりづらくなるという事。
これに関してはシフト位置を調整すればいいのだが、他のシューズを履いた時に今度はそちらが合わなくのあるので困ったところ。
厚底ブーツ最大のデメリットは(個人的に)これからの季節にめちゃくちゃ蒸れるという事。やはり夏場は涼しいシューズを履いて快適にツーリングを楽しみたい。
取り回しについて
低身長ライダーのもうひとつ気になるところ「取り回し」。
車重やハンドルの高さや車体のボリュームなどいろいろな要素が絡んでくる取り回しのしやすさが変わってくるがS1000GTはどうでしょうか。
ズバリ、CBR650Rより取り回しはやりづらくなりました。その要因は先にに述べた「車重」「ハンドルの高さ」「車体のボリューム」全てがCBR650Rよりデカイです。
重量は約20kg増え、車体でかくなりました。そして、ライディングポジションを楽にしてくれるアップハンドルも取り回しに関して言うと逆効果で我々低身長ライダーにとっては位置が高く扱いづらいです。
これはある程度身長のある方にとっては逆に扱いやすい位置なのかもれません。
CBR650Rより取り回しのしやすい点もあります。
それは、ハンドルの切れ角です。CBR650Rよりよくハンドルを切る事ができるのでその点は楽になったと感じますがやはり重いです!
まとめ
今回は足つきや取り回しについてお話ししました。
前車から排気量アップしロングツーリングを快適にするためにツアラーへと乗り換えたため、取り回しや足つきは悪くなった事は事実ですが、それでも足つきに関しては自分が乗りやすいようにカスタムし、いくらでも改善の余地はあると思いました。
次の記事では、慣らし運転を終えた走行インプレッションをしていきます。
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